無題。

小林麻央さんが亡くなった。34 歳、おおよそ三年間(実際には 2 年 8 カ月とのこと)の間、がんと闘病していたようだ。

自分が今からがんになったとして、2 年 8 カ月でどのような人生が送れるだろうか。上の子供は小学生になり、下の子供は幼稚園に通っていると想定される。

過去 3 年間を振り返ってみると、自分自身は大した成長があるかどうかは微妙である。しかし、子供たちの成長を振り返ってみると目を見張るものがある。三年というのは短いようであるが、非常にかけがえのない時間だ。

中学校も 3 年間だし、高校生も 3 年間。大学生は 4 年間だけれど、学部で基礎的な勉強をするのは 3
年間だ。学部 4 年目からは研究室に配属され、修士課程に進めば計 3 年間研究に打ち込む事になる。

長く生きるという事は望ましい事だが、それが幸せになるための必要条件でも十分条件でもない。重要なのは、何ができるか、その先に何があるかを見定めることなのかなと思った。

おそらく、子供たちは今の調子で 3 年ごとに成長していけば、幸せな人生を送るための基礎を持った人間になっているだろう。そういった展望、確度を高めていく事が、人生にとって重要だ。そのためは長い年月が助けになるが、それがすべてではない。