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「振り返り」について。

振り返りは、PDCA でいうところの Check にあたる。別にきちんとした計画や行動ではなくても、自分の行動を振り返ってみると「ああすればよかった」とか「ここは我ながらよい選択だった」といったように振り返るだけでも、何かしらの知見が得られる。そういった意味で、改善のプロセスを継続させるという観点で、振り返りは重要である。

ただし、何も考えずにただ闇雲に振り返りをしていても仕方がない。もちろん、ひとりで振り返るだけであれば直感に従っていくだけでも良い(結果として何も身につかなくても、自分の時間が浪費されるだけなので誰にも迷惑はかからない)だろう。しかし、組織として振り返りを実施していくとなると、ある方向性を定めておくべきだろう。

評価指標を定める

振り返りを実施するに当たっては、論理的に導かれた評価指標に従う必要がある。ある組織集団はゴールを達成ために活動していて、そのゴールを達成するために評価指標を定める。これがずれたらゴールに辿りつけないし、これに従えばゴールに向かっていく事になる。いわば、評価指標が灯台になる。

評価指標を達成するための振り返りを行う

悪い部分を改善していくという振り返りであれば、評価指標が達成できていない部分について原因の深掘り(改善)をしていくべきである。先に述べたように、評価指標がずれたらゴールに辿りつけない。

悪いケース

「振り返りを行って悪い部分を何でもいいから出す」という形式だけが先にできてしまうというのは悪いケースだ。

例えば運用の現場で、「障害が発生した際には XX 分以内に情報展開をする」という KPI があったとする。振り返った結果として出てきた悪い点が、「復旧に時間を要した」だとか「構成図がイマイチだった」と言われたとして、客観的に辻褄が合うだろうか?

後者であれば、「構成がきちんと理解出来ていなかったから、正しい状況把握ができなくて情報展開が遅れた」という話の持って行き方もできるかもしれないが、少なくとも前者は的外れになるだろう。

むすび

「従うだけ」のレールに乗るのは居心地が良いのかもしれない。しかし、「何故それを我々はしなければならないのか」をきちんと理解しなければ適切なレールを敷くこともできないし、適切なレールを走っているかも分からないし、脱線していることにすら気づかないかもしれない。