全体を把握し、プロセスを理解する
言われたことを鵜呑みにするな。
会社に入ってからしばらくの間、主に以前の職場の上司から、常に言われてきた。自分でおかしい事がないか判断して、まちがっていれば訂正し、納得した上で取りかかれ、という意味だ。二日に一回はそれで怒られていたのではないかと思う。
組織が大きくなると、業務の分担が進んでいく。他人や他部署からの依頼が多くなるし、依頼することも多くなる。そういった中で言われたことをきちんとやるというのは、ある意味合理的なようにみえる。それぞれの部門できちんと業務を消化しているならば、相手にとやかく言わなくても良いわけだし、それで結果が出ないならば、相手に問題がある。
しかし、このやり方では、自分が全体の中でどのようなプロセスを担っているかが不鮮明になる。そうなると、
- 必要なアウトプットが不明確になる
- 問題が起きたときに具体的なアクションプランや妥協案が出しにくい
- アウトプットの妥当性が自分ではきちんと検証できない
といった懸念がある。
よく、仕事をする上では目的をしっかりと捉えろと言われるが、もっと言うならば、全体をきちんと捉えた上で、今担っているプロセスはどこかを把握する必要がある。