MECE

技術系の職場は特にそうかもしれませんが、必要な情報や知識、解決のベースになるものが個人の頭の中にしか蓄積されていないというケースは多々あると思います。

組織が何かしらの方法で「ナレッジの共有化」を強く推進していたとしても、得てしてそういう人は出てきたりします。そういう人が生まれる理由としては「できない」か「やらない」かの 2 択しかないですから、その二つが何故生じているかを分析する事で原因が浮き彫りになります。

  • できない:そもそも手をつけていない:忙しくて共有化が図れない
  • できない:手をつけているができていない:共有化の仕組みがうまく作用していない
  • できない:手をつけているができていない:個人のアウトプット能力が乏しい
  • やらない:蓄積している事が優位になると考えている
  • やらない:仕組みが自体が無駄だと考えている(共有化なんてうまくいかない)
  • やらない:やったところで自分に大してのメリットがない

とかとか。きちんと考えていけば、もっと深い階層にいくかと思いますし、それぞれの要素がリンクしてくる所も出てくると思います。そうやって、真因となるものを見つけるという方法があります。

真因を見つけるにあたって気をつける事は MECE(漏れなくダブりなく)だそうです。例えば、共有化に関して「できない」理由だけを考えていったとしても「やらない」人の深層心理を紐解くには至らないため、結果として誤った結論に到達する可能性があります。

今回のケースで「やらない事」が原因となるならば、その取り組みの重要性が理解されていないという仮説が立てられるかもしれません。取り組みに協力する事での「個人的な旨味」が足りないといった欠点が明白になるかもしれません。そういった真因は時々によって違うと思いますが、取り組みがうまく行っていない場合や、その他目の前で起きている問題を解決する場合には、ちょっとしんどいながらも論理的な分析が近道になります。

ちなみに言うのは簡単ですが、やるのは大変です。