表に立つ人と、支える人

会社の評価面談を受けました。

上期に取り組んだ事をいつくか書いて、それがどのような結果となったかというのをプロセスとともに申告するという制度です。多分、どこの会社でもにたような事をやっているのではないかなと。

こういった制度は、ある種のプロジェクトであるとか業務改善といったように「定常業務+α」が評価されやすいという傾向にあります。要するに、普段皆が当然のようにやる仕事を、当然きっちりと仕上げても評価されない。言い換えると、普段仕事は多少手を抜いたり他の人に任せたりしてでも、何か派手な事をやった方が評価されやすい、と言えます。当然、あまりにも普段の仕事について手を抜きすぎれば、駄目でしょうけど。

労働者からすれば、与えられた仕事をきっちりとまじめにこなしても全然評価されないというネガティヴな制度に見えます。一方で管理者からすれば、定常業務は業務プロセスが確立されており現状の人員配置であれば「組織として平均して成果が出るようになっている」ので、個々の努力の要素はさほど考慮する必要はない、というところなのかもしれません。

それでも、その組織としての成果は個々が支えるものであり、プラスαはその基盤の上で成り立っているわけです。例えば、自分が何かプロジェクトに取り組んで一定の成果を出したとします。それが全て自分の手柄かというとそうではなく、それを行うにあたって捻出するべき時間というのは他の誰かが定常業務を余分に頑張ってくれた賜物であったりするという事を忘れると皆から嫌われるのではないかなと思います。

まぁオフラインでもオンラインでも声高々に「バックアップしてくれた皆に感謝します!」とか言っちゃう人も、意識高い系な感じで鬱陶しいですが。