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グローバルとインタリージョナル

グローバル化が必要だ、というような話は日本でもうここ 10 年以上言われ続けています。日本経済の調子が悪くなればなるほど、グローバルがそれを打開する鍵と言わんばかりですが、実際のところそれで調子良くなっているわけでも無いので、何かしら仮説が間違っているように思えます。

正確な定義というものは私もあまり理解できていませんが、グローバル化というのは結局のところアメリカあたりの国が、自国(またはそれに近い)価値観を他国にも浸透させる事で経済活動を有利にさせるキャンペーンなのかなという認識です。小麦が良く穫れるアメリカが、それを輸出するために食文化をアメリカナイズさせた、みたいな話の延長。他人のし好に合わたモノを提供するより、自分の得意とするものを好かせる方が効率良いでしょ、っていう論理です。

実際、グローバル化という名の侵略はなかなか功を奏しているのか、特に日本では言葉が一人歩きしつつ浸透しているようです。が、日本も多くの企業で言葉の壁に阻まれてそこまではグローバルになれていませんし、他の欧米以外の国を見てもグローバル化に乗れているのは中国、インド、シンガポール、ドバイとか限られた国だけなのかなって思っています。勝手なイメージになってしまいますが。

結局のところ、one globe という考えは、ある程度のところまでは進むものの、完全を目指すには無理があるというところなのかなという印象です。

ところで、大学生の頃(もう 4, 5 年も前になります)に聴いた講演で、これからはグローバルではなくインタリージョナル (inter regional) だ、みたいな話がありました。インタリージョナルでは、統一の価値観を持つ事はあきらめ、近い価値観や文化を持つ地域間での交流によるシナジー効果を求めた活動を指すようです。ざっとググった感じだと、「福岡・釜山インタリージョナル特区構想」なんてのもありますが、どちらかというと地理的に近いというよりかは価値観として近い地域間の方が上手くいくやすい、というのが基本にあるようです。だから、例えば日本の場合だとケンカの耐えない韓国や中国よりかは、親日の割合の高く、日本の文化がある程度既に受け入れられている東南アジア諸国に対して親和性を持たせて経済的進出をしていく、という考え方ですね。

そうなると、やれ他国や他企業が進出しているだとか、あの国は経済成長率が高いだとか、そういった単一の尺度で測るのではなく、自分たちの状況を相手との関係を考え双方が利すると判断できるところに進出して行くべきなのかなと思ったりします。実際のところ、日本の企業も慎重なので、意識せずともそういった動きにはなりやすいのでしょうけれど、こういう原理に即した行動ってなかなか忘れてしまいがちなんですよね。