リストラしないといけない状況

ソニー「中高年リストラ」の現場 | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
他の電気メーカー同様、経営の苦しいソニーですが、キャリアデザインと銘打ってリストラ候補を特定の部署に固めているようです。

再就職のために環境と時間を給与と共に与えてくれるなんて素晴らしい待遇、とか、外資系に比べたら優しい処置、とか言っている人たちも居ますが、個人的にはどうかなって気がします。まだ早期退職者を募る方がマトモかと。

従業員というのはないがしろにされがちですが、理想としては、経営というのは顧客、株主、従業員すべてに責任を果たすべきです。もっと言えば、取引先の企業に対しても、ですが。顧客には安くて質の高いサービスを提供し、株主には十分な配当を、従業員には一定の給与や安定した雇用を提供する。これが、理想的な株式会社です。

確かに、「もうクビです。明日から来なくて良いです」という仕打ちに比べれば、猶予が残されているというだけ優しいという考え方も分からなくはないです。しかし、これが当たり前、という感覚を経営者だけでなく労働者まで持つようになるといよいよ駄目かなと。

少なくとも自分が経営者であれば、こういった施策で社員を退職に追い込まないといけないような経営状態にしてしまった事を恥じると思います。先のニュースに対してポジティヴなコメントを述べる人とて、こういった施策が経営手法の一つとして価値があるとは考えていないと思うのですがどうなのでしょう。

まぁ確かに、「この人働きもせずにホントなにやって高給貰ってるの」みたいな人も居ますが・・・。