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凡人とリーダーシップ

去年の終わり頃、押井守監督の「凡人として生きるという事」を読み返しました。元々、学生の頃に買ったものなのですが、会社入ってから読むとまぁなんとなく共感できる所があったりします。

本の内容としては「貴方は天才でもなんでもないのだから一人では何もできません。だから大義を為すためには人の力が必要です。なので、組織を通じて自己実現を果たすしかないのです」みたいな事が述べられています。大ざっぱにいうと、ですが。

キャリアポルノは人生の無駄だ(ロンドン電波事情 - Wireless Wire News)のコラムにもあるのですが、日本人は「いつか君も凄い人になれる」という幻想を抱いて大人になる傾向にあるようです。でも実際には、能力としてみると周りも自分も別に大差なかったりします。で、結局一人でできる事なんでたかが知れているので、あとはそういう凡人を集まった時の処理能力を上げるにはどうしたらいいか、みたいなところが重要になるわけです。

そうなってくると、自分と周りの接続点が重要になります。周りをただの他人とするだけなのか、それとも自分の延長に出来るかで、できる事の範囲は大きく変わります。周りの人を自分として取り込めれば「自分たちのできること」が大きくなるわけです。周りの部署を自分達の部署として取り込めれば、更に大きくなる、と。そこの接続点を作る能力が、コミュニケーションの能力です。おしゃべりが出来る事でもなく、お願いができる事でもないです。自分の考えと相手の考えを同化させられる能力に近いかなと思っています。

それによって「周りに迎合する」という結果になるのは良く無いですが、「本当にやるべき部分は残しつつ、考えを周りと統一させてそれを拡大させていく」という事が、リーダーシップであり、それを実現するためにコミュニケーションの能力が必要なのかなと思う今日この頃です。

当然、そのためにはまず自分自身にきっちりとした下地(専門性)があってこそ、ですが。