働きやすい職場

働く妻を「暴走モンスター」と呼ぶ偽先進国日本 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
「ロンドン電波事情」のシリーズなのですが、電波とは全く関係なく女性の働き方についてです。元々プレシデントの記事にある「妻が所得を上げてパワーバランスが崩れていく事を良しとしない」という考えに対しての批判という記事です。

記事の細かい所は置いておくとして、何年か働いて感じる事は、「そもそも女性が働きづらいってのもあるけど、男性も働きづらい」というところです。

簡単に言えば、「残業は当たり前。定時であがったとしても組織の醸成のために職場の人間とコミュニケーションを図る方が良いよね。イベントもなるべく参加しないと駄目だよね」みたいな感じです。明文化されていませんが、そういう雰囲気の職場が多いのではないかと思います。要するに平日は基本的にプライベートな時間がほとんどなくなります。

女性は働く上で、「仕事を取るか家庭を取るかを選ばないといけない」と良く言われますが、男性については「そもそも家庭を取っていない」と言えます。例えば共働きの家庭に子供が出来たとき、海外は知りませんが日本では男性か女性のどちらかは仕事を諦めないといけないという状況です。その結果、日本社会で前例の多い「女性が家庭につく」という選択がとられてしまいます。うちの家庭を考えた時も、やはりそうするしか無かったです。会社の体質を考えると、私が子育てをしながら仕事を両立させるというのは到底不可能です。そういう会社で、女性が働きながら育児をして、その上管理職や役員になれる可能性なんてのは無いと思ってます。

よく、「ハンディキャップを持っている人が使いやすいものは、万人にとって使いやすい」みたいな話があります。ああいった具合に「女性が働きやすい、すなわち、男性も含めて働きやすい」組織になって貰いたいと思います。そのためには、管理職と非管理職の業務区分を明確に分ける事と、残業をとにかく無くすというところが欲しいところですが、それはまた別の機会に。